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講演詳細

分類 一般演題
年度 2013
講演日時 2013年5月26日 09:14 - 09:26
会場名 C
発表番号 3C-03a
セッション名 栄養生理:ミネラル・微量元素(1)
タイトル 運動後の食餌タイミングは鉄欠乏ラットにおけるレジスタンス運動の鉄栄養状態改善効果に影響しない
Post-exercise meal timing does not influence hemoglobin synthesis in iron deficient rats
著者 ○藤井 嵩子1、中島 あゆみ1、徐 旻君1、園生 智広1、松尾 達博2、岡村 浩嗣1
○Fujii Takako1, Nakashima Ayumi1, Xu Minjun1, Sonou Tomohiro1, Matsuo Tatsuhiro2, Okamura Koji1
所属 1大阪体大院 スポーツ科・運動栄養、2香川大学 農学
要旨 目的】レジスタンス運動は鉄欠乏ラットの骨髄でのヘム生合成を高めヘモグロビン濃度を上昇させる。一方、運動後の速やかな食餌は筋肥大を促進するため、ヘモグロビン合成も促進する可能性が考えられる。しかし、ラットに3週間レジスタンス運動をさせた実験では、運動後速やかに食餌を与えても鉄欠乏ラットのヘモグロビン濃度の上昇は認められていない(Fujii T et al. Biol Trace Elem Res. 2012)。この3週間の実験では骨格筋に有意な肥大が認められなかったこと、運動後速やかな食餌が骨格筋の肥大を促進することが8週間の実験で観察されていることから、ヘモグロビンに対する運動後の食餌タイミングの影響を観察するには実験期間が短かった可能性が考えられた。そこで、本研究では実験期間を8週間に延長して検討した。
【方法】SD系雄性ラット(4週齢)を、運動直後から食餌を摂取するE群と運動4時間後から食餌を摂取するL群に分けた。全てのラットに鉄欠乏食(鉄12mg/kg食)を与え、クライミング運動を隔日で週3日行わせて8週間飼育した。
【結果】後肢骨格筋の重量はE群がL群よりも有意に大きかった(7.93g (SD 0.48) vs. 7.44g (0.49), P < 0.05)。しかし、ヘモグロビン濃度、 ヘマトクリット値、血漿鉄濃度、総鉄結合能には群間に差はなかった。ヘム合成の律速酵素である骨髄のδ-アミノレブリン酸脱水酵素活性にも差はなかった。
【結論】運動による骨格筋肥大を促進するタイミングである運動直後から食餌を摂取させても、レジスタンス運動が鉄欠乏ラットのヘモグロビンの生合成や濃度を高める効果は促進されなかった。
キーワード1
キーワード2 タイミング
キーワード3 レジスタンス運動