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講演詳細

分類 一般演題
年度 2020
講演日時 2020年5月16日(土) 15:48〜17:36
会場名 I会場(B201)
発表番号 2I-17p
セッション名 食品機能(8)
タイトル パイナップル長期摂取による腸内環境および肌質改善効果
Improvement effect of intestinal environment and skin quality by long-term intake of pineapple
著者 ○大矢 寛子1、増田 隆昌1、石川 大仁1、瀧本 陽介1、積 志保子2、堀田 拓哉3、大滝 尋美3、荒木 雄介3、渡辺 陽介3、篠原 裕枝4、中野 真宏4
○Oya Hiroko1, Masuda Takamasa1, Ishikawa Hirohito1, Takimoto Yosuke1, Seki Shihoko2, Hotta Takuya3, Otaki Hiromi3, Araki Yusuke3, Watanabe Yosuke3, Shinohara Hiroe4, Nakano Masahiro4
所属 1株式会社ヘルスケアシステムズ、2ソロス株式会社、3株式会社ドール、4新小山市民病院 予防医学センター
要旨 【背景・目的】パイナップルは様々な栄養素を豊富に含む生鮮果物である。2018年に成人女性を対象に行った試験では、パイナップルの4週間の継続摂取により、腸内環境、排便状況、および肌質の改善効果が見られた。本試験では、より頑強な検証研究を行うために摂取期間および参加人数を増やし、かつ被験者を男女として、腸内環境の改善効果および肌質の改善効果について評価を行った。
【対象】排便回数が2〜4回/週かつ肌トラブルが気になる20〜59歳の男女48名を対象とした。
【方法】試験デザイン:並行群間比較試験。被験者をパイナップル摂取群と非摂取群の2群に分け、前者はパイナップルを1日100 g、8週間連続摂取し、後者はパイナップルの摂取を行わなかった。両群において自己観察日誌と検査項目から比較検討した。
【結果】有効性解析対象者として、パイナップル摂取群24名、非摂取群24名にて解析を実施した。次世代シーケンサーを用いた測定では、摂取群では摂取前後で善玉菌と考えられるRuminococcusButyricimonasDoreaが有意に増加した。また、悪玉菌と考えられるAcidaminococcusClostridiumが有意に減少あるいは増加が抑えられ、腸内環境の改善効果を認めた。排便状況は摂取群で有意に増加し、便通を改善する効果を認めた。肌に関する自覚症状の数値(VAS法)が摂取群で有意に改善していた。さらに、肌質測定では摂取群で、コルネオメーターで測定した「皮膚水分量(右頬)」、顔画像解析装置VISIAで測定した「Brown spot」、「Wrinkle」の値の有意な改善が認められ、肌に関する自覚症状の数値と合わせて、肌質の改善効果を認めた。
【結論】8週間のパイナップル継続摂取には、便秘気味かつ肌トラブルが気になる人に対して、腸内環境、排便状況、および肌質の改善効果があることが示唆された。
キーワード1 パイナップル
キーワード2 腸内環境
キーワード3 肌質