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講演詳細

分類 一般演題
年度 2020
講演日時 2020年5月16日(土) 15:48〜17:36
会場名 G会場(B103)
発表番号 2G-13p
セッション名 食品機能(5)
タイトル 2週間のバナナ摂取が運動パフォーマンスおよび疲労感におよぼす影響
Effects of two-week banana intake on exercise performance and fatigue
著者 ○増田 隆昌1、石川 大仁1、瀧本 陽介1、積 志保子2、堀田 拓哉3、大滝 尋美3、荒木 雄介3、渡辺 陽介3、河村 亜希4、杉田 正明4
○Masuda Takamasa1, Ishikawa Hirohito1, Takimoto Yosuke1, Seki Shihoko2, Hotta Takuya3, Otaki Hiromi3, Araki Yusuke3, Watanabe Yosuke3, Kawamura Aki4, Sugita Masaaki4
所属 1株式会社ヘルスケアシステムズ、2ソロス株式会社、3株式会社ドール、4日本体育大学 体育学部、
要旨 【背景・目的】持久性運動において、そのパフォーマンスに与える栄養摂取の影響は様々であるが、エネルギー源となるものや、抗酸化、抗炎症あるいは筋疲労回復の作用など目的に応じた戦略的な栄養摂取が重要であるとされている。バナナはビタミンB6などのビタミンやカリウムなどのミネラルに加えて、種々のポリフェノールを豊富に含む。これらの栄養素の効果により運動パフォーマンス向上や運動時の疲労軽減が期待される。本研究の目的は、バナナ摂取による運動パフォーマンス向上効果や運動時の疲労軽減効果について検討を行うことである。
【対象】大学陸上競技部 男子駅伝チームに所属する学生12名を対象とした。
【方法】試験デザイン:非摂取を対照群としたクロスオーバー試験。対象者を2群に分け、一方は先行摂取群としていつもどおりの食生活に加えて、朝食時と夕食時にバナナを1本ずつ二週間摂取し、他方は後行摂取群としていつもどおりの食生活を送った。次の二週間は、後行摂取群が同様の方法でバナナの摂取を行った。各摂取期間後に参加した公式記録会の5000m走のタイムをパフォーマンスとした。また、5000m走前後でVASアンケートによる主観的疲労度や尿中・唾液中の疲労マーカーを測定した。
【結果・考察】バナナ摂取時と非摂取時で5000m走の記録に有意な差は認められなかったが、筋疲労に関する主観的疲労度の運動後の増加がバナナ摂取時に有意(p<0.01)に抑えられていた。また、酸化ストレスマーカーである尿中8-OHdGが、バナナ摂取時に運動前後で有意(p<0.05)に抑えられていた。
【結論】2週間のバナナ摂取には、運動時に発生する酸化ストレスを軽減し、筋疲労を軽減する効果がある可能性が示唆された。
キーワード1 バナナ
キーワード2 運動
キーワード3 酸化ストレス