分類 |
一般演題 |
年度 |
2013 |
講演日時 |
2013年5月26日 09:50 - 10:02 |
会場名 |
N |
発表番号 |
3N-06a |
セッション名 |
食品科学:サプリメント(1) |
タイトル |
“フコイダン濃縮ドリンク”の経口摂取による免疫調整作用
Immunomodulatory effect of oral administration of concentrated Mozuku extracts (Fucoidan) drink.
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著者 |
○会森 孝次1、掛江 一也2、柿野 賢一3、鈴木 直子1、高良 毅4
○Emori Koji1, Kakee Kazuya2, Kakino Kenichi3, Suzuki Naoko1, Takara Tuyoshi4
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所属 |
1(株)オルトメディコ、2日本がん研究所(株)、3(有)健康栄養評価センター、4医療法人社団盛心会タカラクリニック |
要旨 |
フコイダンは、渇藻類の粘質物に多く含まれる食物繊維であり、動物試験やin vitro試験において、マクロファージやT細胞、B細胞などの免疫細胞を活性化することが報告されている。本試験では、“フコイダン濃縮ドリンク”の経口摂取がヒトの免疫機能に及ぼす影響を検討するため、オープントライアルによるパイロット試験を実施した。廣川・宇津山の免疫力スコアを用いて包括的な免疫機能を評価し、併せて、いくつかのT細胞亜集団の数を評価した。また、免疫の低下に伴って変化しやすい自覚症状を5件法のリッカート尺度により評価した。事前に20名の試験参加者の免疫力スコアを評価し、スコアの低い10名を本試験の参加者とした (平均年齢47.7±8.4歳)。試験参加者は、“フコイダン濃縮ドリンク”1日あたり1本 (50ml) を6週間、就寝前に摂取した。摂取期間の前後に免疫機能および自覚症状を評価した。本試験は、ヘルシンキ宣言に準拠して実施され、医療法人社団盛心会タカラクリニックの倫理委員会の承認を得た。6週間の継続摂取により、免疫力スコアが有意に上昇した (p = 0.024)。また、メモリーT細胞数が有意に低下し (p = 0.020)、ナイーブ/メモリー比が有意に上昇した (p = 0.018)。自覚症状に関しては、「眠れなくて悩んでいる」の有意な低下 (p = 0.003) および「ゆっくり休んでも疲れがとれない」の低下傾向 (p = 0.081) が認められた。以上より、“フコイダン濃縮ドリンク”が免疫機能を改善する可能性、および免疫細胞間のバランスを調整する可能性が示唆された。また、精神ストレスと関連した自覚症状が改善傾向にあったことから、“フコイダン濃縮ドリンク”が何らかの機序を以て精神ストレスを緩和した可能性が示唆された。今後、対照条件を設定し、ランダム化比較試験を行うことが必要である。 |
キーワード1 |
フコイダン |
キーワード2 |
免疫調節作用 |
キーワード3 |
ヒト試験 |