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講演詳細

分類 一般演題
年度 2013
講演日時 2013年5月26日 15:32 - 15:44
会場名 O
発表番号 3O-07p
セッション名 栄養生理:エネルギー代謝・運動生理(3)
タイトル ラットの減量に必要なエネルギー負債は減量前の体脂肪量によって異なる
Energy debt for body weight reduction depends on the body fat before reduction in rats
著者 ○岡村 浩嗣1、中島 あゆみ1、藤井 嵩子1、徐 旻君1、田中 千裕1、園生 智広1
○Okamura Koji1, Nakashima Ayumi1, Fujii Takako1, Xu Minjun1, Tanaka Chihiro1, Sonou Tomohiro1
所属 1大阪体大院 スポーツ科・運動栄養
要旨 減量前の体脂肪量が減量による除脂肪組織(1050 kcal/kg)と脂肪組織(7600 kcal/kg)の減少割合に影響する(Forbes GB 2000)ことから、減量に必要なエネルギー負債は減量前の体脂肪量によって異なることが推察される。本研究では、食餌や運動の条件によって体脂肪量の異なる4群のラットを作製し、3日間の絶食期間中のエネルギー消費量と体重の減少量を測定した。同じ群の中で体重が同等のラットの腹腔内脂肪組織量を、減量前の腹腔内脂肪組織量と仮定した。減量前の体重と腹腔内脂肪組織量の仮定値は、S群は308 g (SD 35) と8 g (1.7)、M群は 472 g (2)と15.5 g (2.1)、L群は528 g (24)と24.8 g (3.4)、XL群は583 g (5) と48.2 g (4.8)だった。絶食期間中の体重減少量と総エネルギー消費量は、S群は64 g (8)と143 kcal (13)、M群は83 g (7)と192 kcal (8)、L群は75 g (6)と215 kcal (21)、XL群は46 g (5)と251 kcal (16)だった。これらの測定値から算出した1 kgの減量をするためのエネルギー負債は、S群は2229 kcal (135)、M群は2326 kcal (144)、L群は2861 kcal (322)、XL群は5447 kcal (273)だった。減量前の腹腔内脂肪量と1 kgの減量をするためのエネルギー負債とに正の相関があった(r = 0.96)。以上のことから、減量に必要なエネルギー負債は減量前の体脂肪量が多いほど大きく、体脂肪量が少ないほど小さいことが示唆された。
キーワード1 エネルギー消費量
キーワード2 体組成
キーワード3 体重減少量