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講演詳細

分類 一般演題
年度 2014
講演日時 2014年06月01日14:27-15:51
会場名 L
発表番号 3L-09p
セッション名 栄養生理:分子栄養学4
タイトル 米糀味噌汁摂取による顔面しみの改善効果
Improvement effect of the intake of miso soup on the pigmented spots of face
著者 ○前田 憲寿1、古畑 恵美子1、岩下 奈央1、沖田 奈菜1、宇都宮 朱梨1、中田 啓司2
○Maeda Kazuhisa1, Furuhata Emiko1, Iwashita Nao1, Okita Nana1, Utsunomiya Akari1, Nakata Keiji2
所属 1東京工科大院・バイオニクス、2マルサ商事(株)・発酵未来研究所
要旨 味噌は、約1300年前から食べられてきた日本を代表する発酵食品であるとともに、味噌には、多くの可能性が秘められていると考えられている。その理由の一つとして、「三礎(みそ)」という諺があり、味噌には「味礎・身礎・美礎」の三つの要素が秘められていると云われている。しかしながら、「美礎」の要素、すなわち、味噌の美肌効果についてはこれまで明らかにされてこなかった。そこで、昨年、味噌汁摂取が肌にどのような影響を与えるかを調べた結果、味噌汁を2週間摂取することによって肌の保湿状態が良くなり、そのメカニズムの一端に味噌に含まれる成分による角層のセラミドの増加作用が考えられることを本学会で報告した。今回、「美白」の部分に焦点を当て、米糀の割合を高めた味噌の摂取がヒトの顔面しみに与える影響について調べた。
 20代から40代の女性を2群に分け、味噌を摂取しない期間を1週間設け、次の4週間は、味噌汁を1日2杯摂取する群と味噌を抜去した汁を1日2杯摂取する群に分け、試験前後の顔面のしみを顔画像解析装置VISIA、肌の色を構成するメラニンの濃さをMexameter、角層水分量をSKICON-200EXを用いて、洗顔後に温度・湿度を制御した室内で20分間安静にした後に測定した。顔画像の機器評価と肌の測色評価により、「米糀味噌を摂取しない群」に比べて、「米糀味噌を摂取する群」では顔面のしみは有意に改善し、角層水分量も有意に増加することがわかった。本人の肌状態をアンケートで調べた結果においても、米糀味噌汁を摂取することによってしみが目立たなくなり、くすみも気にならなくなる傾向にあった。
 これらの結果から、米糀の割合の高い味噌汁を毎日摂取することによって肌の保湿状態が良くなるだけではなく、しみが薄くなり、くすみも改善することがわかった。
キーワード1 味噌
キーワード2 しみ
キーワード3 美白