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講演詳細

分類 一般演題
年度 2013
講演日時 2013年5月25日 11:14 - 11:26
会場名 G
発表番号 2G-13a
セッション名 栄養生理:タンパク質・アミノ酸代謝(2)
タイトル 食事回数がラットの運動による筋肥大に及ぼす影響
Increasing the meal frequency does not promote exercise-induced muscle hypertrophy in rats
著者 ○田中 千裕1、藤井 嵩子1、中島 あゆみ1、徐 旻君1、園生 智広1、岡村 浩嗣1
○Tanaka Chihiro1, Fujii Takako1, Nakashima Ayumi1, Xu Minjun1, Sonou Tomohiro1, Okamura Kouji1
所属 1大阪体大院 スポーツ科・運動栄養
要旨 【目的】通常の食事には1食あたり20~30gのタンパク質が含まれている。運動による筋肥大に有効なタンパク質の上限は2.0g/kg 体重/日程度とされているため、体重70kgのスポーツ選手は140g/日程度のタンパク質を摂っていることが多く、1食あたりのタンパク質は30~70g程度である。一方、ヒトの筋肉や肝臓のタンパク質合成速度は、20gのタンパク質を摂ると最大になる(Moore DR et al. 2009)。このことは、食事回数を増やすことが筋肥大を促進する可能性を示唆している。
【方法】雄ラットを8~9時と20~21時の2回給餌する2食群と8時から21時まで2時間おきに1時間ずつ5回給餌する5食群に分けた。飼料には市販粉末飼料を用い、1日あたりの摂取量は両群で等しくした。すべてのラットに19-20時にクライミング運動を週3回行わせた。8週間の飼育後、最終日の運動前と運動後に屠殺した。
【結果】長母趾屈筋の重量は2食群が5食群よりも高い傾向(P=0.05)があったが、他の筋肉には差はなかった。肝臓と脂肪組織の重量は5食群が2食群よりも有意に高かったが、腎臓と小腸では群間に差はなかった。尿中尿素排泄量にも群間に差はなかった。運動前の血中の分岐差アミノ酸濃度は5食群が2食群より高い傾向があったが、運動後では差はなかった。その他のアミノ酸には運動前後ともに群間に差はなかった。
【結論】食餌回数を多くしたほうが、運動による筋肥大が促進されるということはなかった。
キーワード1 タンパク質
キーワード2 運動
キーワード3 筋肥大