分類 |
一般演題 |
年度 |
2017 |
講演日時 |
2日目(5/20・土) 13:30〜14:30 |
会場名 |
ポスター会場・エリアB |
発表番号 |
2P-B25 |
セッション名 |
B: 老化・酸化ストレス(2) |
タイトル |
コラーゲンペプチド、スフィンゴミエリン含有ヨーグルト摂取による紫外線皮膚障害抑制効果
Effects of daily intake of yogurt containing collagen hydrolysates and sphingomyelin on skin pigmentation induced by solar-stimulated ultraviolet irradiation in healthy women
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著者 |
○伊藤 恭子1、森藤 雅史1、深澤 朝幸1、山地 健人1、岡野 由利2、市橋 正光3
○Ito Kyoko1, Morifuji Masashi1, Fukasawa Tomoyuki1, Yamaji Taketo1, Okano Yuri2, Ichihashi Masamitsu3
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所属 |
1株式会社 明治 研究本部、2東京工科大、3再生未来クリニック 神戸、 |
要旨 |
【目的】紫外線(UV)の皮膚への曝露は、サンバーン(紅斑)・サンタン(黒化)などの急性反応や、シミ・シワなどの慢性反応(光老化)を引き起こす。これまでに、ヨーグルト、コラーゲンペプチド、またはスフィンゴミエリンの摂取により、UV照射後の皮膚バリア機能低下や紅斑形成が抑制されることが動物試験により見出されている。本研究では、コラーゲンペプチドおよびスフィンゴミエリンを含有するヨーグルトを長期摂取したときのUVによる皮膚障害抑制効果を健康な日本人女性を対象として検討した。
【方法】冬季に皮膚掻痒感を感じるなど乾燥を自覚し、スキンフォトタイプ II (容易にサンバーンをおこし、わずかにサンタンを生じるスキンタイプ)である30〜49歳の健康な日本人女性22名を対象として、試験食品摂取群と非摂取群との比較をオープン2群比較試験で実施した。試験食品は、1本あたりコラーゲンペプチド1000 mg、スフィンゴミエリン10 mgを含有するヨーグルト190 gとし、5週間毎日1本摂取させた。摂取前と摂取後に、被験者の背部にソーラーシュミレーターを用いてUVを照射し、1日後に最小紅斑量(MED)を評価した。また、摂取前と摂取後に、背部の別部位にMEDの1.5倍量のUVを照射し、1日後、7日後の皮膚色(a*値:赤み、L*値:明度)を測定した。
【結果】試験食品摂取群において、非摂取群に比べてMEDの有意な上昇が認められた。UV照射により1日後のa*値の上昇(紅斑の形成)および7日後のL*値の低下(黒化)を認めたが、試験食品の摂取はこれらの反応を有意に抑制した。以上の結果から、試験食品の摂取は、UV照射による急性炎症反応である紅斑形成を抑制し、その結果色素沈着を抑制することが示唆された。コラーゲンペプチド、スフィンゴミエリン含有ヨーグルトの継続摂取により紫外線による慢性皮膚障害(光老化)が抑制される可能性が示唆された。 |
キーワード1 |
ヨーグルト |
キーワード2 |
皮膚 |
キーワード3 |
紫外線 |